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46.サダマサシ

WHATSMAN@NNN

あいも変わらず、
昼休みは休憩室で読書だが、
今日たまたま手に取った本が、
標記のタイトル。

こののタイトルを見て、
ピンときたとしたら、
なかなか分かってらっしゃるとでも言っておこう。

当然知っている人も多いだろうが、
このタイトルはある歌手の歌の名前。
その歌手はといえば、ずばり、

さだまさし。

さだまさしの名曲群の中でも、
とりわけクラシックなこの作品。
歌詞を読むだけで、
ジーンとくるしかねえ、っていわれとる。
歌詞を出す前に言っておくが、
これは実在の人物をモデルに
さだまさしが想像を交え、生み出した。

つまりは、今日俺が手に取った本は、
モデルとなった人へのインタビューや、
そこに関係する人等をあつかったもの。

とにもかくにも、歌を聴きながら、
歌詞を読んでくれ。

風に立つライオン@YOUTUBE


++++++++++++++

「風に立つライオン」

作詞・作曲 さだまさし

突然の手紙に驚いたけど嬉しかった
何より君が僕を恨んでいなかったということが
これからここで過ごす僕の毎日の大切な
よりどころになります
ありがとう ありがとう

ナイロビで迎える3度目の4月が来て今更
千鳥が淵で昔君と見た夜桜が悲しくて
故郷ではなく東京の桜が恋しいということが
自分でもおかしい位です おかしい位です

3年の間あちらこちらを廻り
その感動を君と分けたいと思ったことがたくさんありました

ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが
一斉に飛び発つ時 暗くなる空や
キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット
何より僕の患者たちの 瞳の美しさ

この偉大な自然の中で病と向かい合えば
神様について 人について 考えるものですね
やはり僕たちの国は残念だけど
何か大切な所で道を間違えたようですね

昨年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました
こんな所にもサンタクロースはやってきます
昨年は僕でした
闇の中ではじける彼らの祈りと激しいリズム
南十字星 満天の星 そして天の川

診療所に集まる人々は病気だけれど
少なくとも心は誰より健康なのですよ
僕はやはり来て良かったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです

あなたや日本を捨てたわけではなく
僕は「今」を生きることに思いあがりたくないのです

空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない命を生きたい
キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい

くれぐれもみなさんによろしく伝えてください
最後になりましたが あなたの幸せを
心から遠くから いつも祈っています

おめでとう さようなら

++++++++++++++++++++

圧巻っていわれとる。
これが実在ってのがマジですげえ。
モデルとなった人は、
柴田紘一郎という外科医師。
さだまさしとはかなり古い付き合いらしい。

柴田先生の話を、さだがアレンジして
生まれたこの曲なんだが、

「昨年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました
こんな所にもサンタクロースはやってきます
昨年は僕でした」

の部分に関しては、
さだの想像だったらしいが、
これを聞いた柴田先生

「あれ?
この話、さださんにしたっけ?」

というまさかのシンクロ。
横で聞いていた人的に

「クソ鳥肌が立った」とのこと。

それにしても、
これを聞けば、
大抵の人は、アフリカとかに行ってみてえ、
っておもうはず。
詩も完成度が高い。
目の前にイメージさせてくる。
情景描写のうまさがあるんやねえか。

が、この歌はそんな技術的な話よりも、
ストレートに、かぁぁぁぁ、ってやるだけよ。

個人的に、

あなたや日本を捨てたわけではなく
僕は「今」を生きることに思いあがりたくないのです

とかはマジで渋い。

「去年は、僕でした」

とかも、クソイメージがわく。

あと、最後の

「ありがとう、さようなら」

は、涙をこぼすしかネエ。
この歌詞の意味が理解できんなら、
マイクをおくしかねえぞ。

この歌を聴いて、医師を目指し、
発展途上の国に赴いた医師も少なくないようだ。
そういうストレートな思いを実行するかっこよさ、
ってのにマジであこがれる。

っていうか、張本人の柴田先生は
すごくまっすぐであり、謙遜される方のようで、

「私はそんな立派な門じゃありません。
私は今も、風に向かって立つライオンになりたいですね」

みたいなことをいいよった。
ドクターコトーの原型はここにある。

つうか、ドクターコトーの原型ってことなら、
この曲の続編ってことで、

「八ヶ岳に立つ野ウサギ」

というのもあり、こっちがコトーに近い。
つうか、これも当然ながら、
実在の医者をモデルにしとる。

この人たちの医者という職業に対する考え方が
まじですばらしい。
マジで命と向きあいよる。

医者って言えば、
金にきたねえ、とかってイメージがないこともないが、
まったくそこら辺とは別の世界。
すばらしいと思う。

風に立つライオン、ならぬ
風に立つタイガー、を作るか?>Cult@TIGER STYLE

話をさだまさしに戻そう。
この曲以外にもクラシックがある。

地方から大学などで
上京した弟に向けた兄の心。
これは人によっては、
上京した子に対する親父の心と捕える人もおるかもしれん。
正直、これも涙が出る一曲。
はっきりいって、
ウエキュウとかは、マジでたまらんはず。
これをテツロウを思いながら聞け>ウエキュウ

「案山子」

YOUTUBEでみつけたので、あげとく。

案山子@YOUTUBE

あと、歌詞も一部抜粋。
*************

山のふもと煙はいて 列車が走る
木枯らしが雑木林を 転げ落ちてくる
銀色の毛布つけた 田んぼにぽつり
置き去られて雪をかぶった 案山子が一人
おまえも都会の 雪景色の中で ちょうどあの 案山子のように
淋しい思い してはいないか 身体をこわしてはいないか

手紙が無理なら 電話でもいい 金頼むの 一言でもいい
おまえの笑顔を 待ちわびる お袋に聞かせてやってくれ

元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

**************

加山雄三の娘が海外留学していたらしいが、
そんな折、加山がタクシーに乗っていると、
ラジオから、この案山子が流れて、
タクシーの後部座席で加山がまさかの号泣した
という、伝説もある。

逆に親心を思う子の心としても、
この曲を聴いて親を思い出すパターンもあるかもしれん。

そのほか、さだまさしの名曲としては、
防人の詩、とかもクソやべえ。
生きるということに、静かに目を向け、
そして、問いかける。
苦しい生活の中、生きている防人が
ぼそっとつぶやいたような歌。
生きるという意味では、
反戦歌的なものかもしれんな。
これは弾ちゃんもクソ好きらしい。

あと、中学のときに聞いてクソあせった
「親父の一番長い日」
とかもクソすげえし、
取り付く島もネエ。
確か夜ヒットで歌って、
クソ長かった気がする。
兄貴目線よ、この歌も。

「わかった娘はくれてやる
そのかわり一度でいい
うばって行く君を
君を殴らせろ」@親父

コスモス、関白宣言、関白失格等、
結構有名な曲も多い。

100番100番のダスキンのCMで
クソすげえシャウトをぶちかましてたりしたが、
なかなかのリリシストやねえかと思う。

つうか、大学の頃、
案山子にぶっとばされたサトル(@地元)が
ベストCDを買って、
それを俺がサササーッと借りパクして、
今度はおれが、案山子と風に立つ~にぶっ飛ばされて、
あげくは、コンサートまでいった記憶がある。
さだのコンサートは、
3分の1以上が、トークという
クソすげえものやった。

とまぁ、ながながと書いてきたが、
B-BOYとさだまさしは
どうにもアンマッチなきもするが、
そんな上っ面はどうでもいい。

ここでは俺が感動したものを好き勝手かくだけよ。

今日はこんなもんで。

ピース。


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